この記事では、電気代の値上がりが2023年6月以降もさらに続くであろうという予想から、これから夏本番に向けご家庭で簡単にできるエアコン節電対策について紹介します。
まずこちらの表は、経済産業省に値上げを申請した電力会社の値上げ希望率と実施予定日の一覧です。
これを受け政府は、「激変緩和措置」による燃料調整額への補助をスタートしました。
実質的に各家庭の電気代高騰の負担を軽減する形になります。
とはいえ、今後も電気代の値上がりは続くと予想されていますので、今のうちに自分たちでできることをやっていきましょう。
それでは紹介をはじめます。
エアコン節電対策①:冷房とドライ、どっちが良いの?
夏にエアコンを使用する際、冷房とドライのどちらが良いのか悩んだことはありませんか?
この2つの機能の違いを理解していないと、思っていたよりも電気代が高く付いてしまうなんてこともあり得ます。
冷房とドライの適切な使い方を理解して、状況に応じて利用していきましょう。
冷房を選ぶ場合、設定温度を適切に調整することが重要です。
室内温度が外気温と大きく乖離していると、エアコンが連続的に運転され、電力消費が増えてしまいます。
また、ドアや窓の閉め忘れにも注意しましょう。
外気が逆流することで、冷房効果が低下し、電力の無駄遣いになります。
一方で、ドライは湿度を下げることで、蒸し暑さを感じにくくします。
特に、湿度が高い日や雨の多い季節には効果的です。
ドライを選ぶ場合は、冷房よりも設定温度を少し高めにすると、快適な環境を保ちながら消費電力を節約できます。
エアコン節電対策②:設定温度と風量は?
エアコンの設定温度と風量の適切な調整も、電気代を節約する上で重要です。
まず、設定温度についてです。
冷房時では設定温度を1℃高くするだけで約10%もの消費電力が節電できるといいます。
いくら真夏で暑いといえど、室内を極寒に冷やす必要はありません。適切な温度で使用しましょう。
また設定温度を高めにすることで、エアコンの運転時間を減らすことができます。
一般的には、室内温度を26度〜28度に設定することが推奨されています。
その上で、無理をしない範囲で体感温度を調整するために、温度と風量、風向きの調整をしましょう。
次に、風量についてです。
風量を最大にすることで、冷却効果を高めることができますが同時に電力消費も増えます。
一般的には風量は自動にすると良いといわれています。
自動にすることで、冷え切った状態では弱になり、逆に室温が高くなれば強になります。
エアコン自体が室温に対して適切な風量を調整してくれるので、余計な消費電力がかからず節電に繋がります。
また、冷房時のエアコンの送風口は床と水平にすると良いです。
冷気はその空間の下の方に溜まりますので、送風口をあらかじめ水平にしておくと部屋全体に冷気が行き渡ります。
さらに、扇風機やサーキュレーターを併用することで冷気の循環がより行き渡り、高めの温度設定でも涼しく感じるでしょう。
エアコン節電対策③:そのほかの節電対策は?
冷房やドライの運転機能、設定温度や風量の調整、これら以外にもエアコンの消費電力を節約するためできることを紹介します。
・適切な断熱対策を行うこと
室内に外気が入り込むことで、エアコンの効果が低下し運転時間や電力消費が増えます。
ドアや窓をすき間テープや断熱カーテンを使用して工夫し、室内の冷気を逃がさないようにしましょう。
・定期的なメンテナンス
フィルターの掃除を定期的に行い、エアコンの効率を保ちましょう。
汚れたフィルターは風量を妨げ、効果的な冷却や除湿ができなくなります。
できればこれから使用頻度が増える前に綺麗にしておきたいですね。
・運転の入/切を頻繁に押さない
エアコンの使用時間を適切に管理することも節電のポイントです。
エアコンは運転を入にした最初の稼働時が最も電力を消費します。
ちょっとの外出であれば、あえて運転を続けた方が節電になったりします。
また、おやすみの時はタイマー機能を活用して運転時間を短縮しましょう。
まとめ
夏に向けてエアコンの消費電力を節約するためには、冷房とドライの使い分けや設定温度・風量の適切な調整、断熱対策や定期的なメンテナンス、使用時間の管理などが重要です。
これらのポイントを意識しながら、快適な室内環境を節電しながら実現しましょう。